過去問題集活用術
1.過去問題集には答えを書き込まない
何度も使うものなので、答えはノートやコピーした解答用紙に記入しよう。これ、鉄則です。
2.解答用紙を見比べてみよう
問題を解く前にどんな内容がどのように問われるのか知ることから始めよう。別冊解答用紙の同じ教科を数年分、見比べてみよう。
問題数、解答らんの大きさ、配点に注目すること。
3.同じ大問を見比べてみよう
まだ問題を解かずに、好きな科目の大問の1を数年分見ると、パターンがつかめるハズ。
学校によって違いはあるが、問題が似ている場合には対策を立てやすい。
この場合、作問者になったつもりで、試験傾向を変えずに似た問題を出すにはどのような問題を出すべきか想像してみるとさらに効果的。
うまくいったら、大問2→大問3…と進めてみよう。
4.同じ大問に共通点が見当たらなかったら似た大問を解いてみよう
学校によっては年によって同じ分野の問題でも順番を変える場合がある。
この場合には大問の数字にとらわれず同じ単元の大問を数年分解いてみよう。
わからなかったら答えを見てよい。習っていない単元なら飛ばしても構わない。よく出ている単元、問われ方にも注目。
そこから自分の勉強すべきテーマが見つかれば、何を勉強したら得点を上げられるか発見できたことになる。
5.発見があったらノートに書いておこう
たとえば、社会で「身近な地域」の地図の見方は毎回出ている!とか、計算問題ではどの単元が何回出ているのか、など。
気が付いたら書き留める。発見してもすぐ忘れちゃうものだ。
でも、書いておけば大丈夫。
何を勉強したらよいのか迷ったとき、このノートが役に立つハズだ。
6.よく出る単元に学習テーマを絞ろう
出題単元がわかればしぼって勉強できる。
基本はまず教科書、次に参考書・単元別の問題集に取り組もう。
過去問に着手するのは基礎を固め、力をつけてからが効果的。
7.力をつけたら過去問をやってみよう
出題傾向がわかり、その対策を練って学習を積み重ねて自信がついてきたら、いよいよ過去問題集を入試本番のように使うときだ。
時間を測って、どのくらい得点できるか試してみよう。
- 試験時間マイナス5分でやる
- 試験本番では緊張で時間が足りなくなるもの。マイナス5分で取り組めば、本番であわてなくてすむ。
- 解けそうな問題から進める
- 入試問題で満点を取るのは難しい。順番に解いていくと記述問題で思った以上に時間をかけてしまうことも。
短時間で得点を重ねていくには簡単そうな問題から解いていくことが大事。
また、公立私立とも一部の学校では各小問の正答率が公表されている。
高い正答率の小問は落とせないし、低い正答率の小問は解けなくてもよいくらいに考えよう。 - 見直しは普段から
- 入試で防ぎたいのはケアレスミス。
思い込みやカン違いで得点できないのはもったいない。過去問を解くときも普段から必ず見直しをすること。
制限時間を5分減らして見直す時間もとるのは結構キツイけれど、習慣をつければ試験当日に力を発揮できる。 - 解説をよく読む
- 試験形式で問題を解き採点して得点が高ければうれしいし、低ければ落ち込むだろう。
だが、大事なことは実際の入試で得点を上げること。
そのためにはできなかった問題について理解を深める必要がある。
まず、解説をよく読んで納得すること。声の教育社の解説はくわしいので役に立つ。 - できそうで、できなかった問題はできるまで何回でもやってみる
- 自信を持って解いたのにできなかった問題や途中まで考えられたのに正解までたどり着けなかった問題こそ力をつけるのに絶好だ。
ぜひ、自分の力で解けるまでやってみて欲しい。
声の教育社スタッフより